工芸菓子

古くから鑑賞用として作られてきたお菓子の芸術

工芸菓子とは、素材はすべて食べられるものからできていますが、花や動物や風景など私たちの周りにある花鳥風月を、写実的に立体的に絵画的に表現したものです。

これらの飾り菓子は、古くから鑑賞用として京都で作られてきましたが、その始まりは、江戸時代の元禄享保の頃(1688~1736)大奥で鑑賞された”献上菓子”にその端を発しています。

明治の初め頃、白砂糖が輸入されてから打ち菓子や有平糖に色や形をほどこすようになり、以後たゆまぬ工夫や努力を重ねて、生砂糖(雲平生地)細工菓子の製法が考案されました。

この京都の飾り菓子が、広く一般に知られるようになったのは、明治23年(1890)東京で開催された、第3回国内勧業博覧会に”籠盛り牡丹”の大作飾り菓子を出品してからであろうと思われます。

そして一般に”工芸菓子”と呼ばれるようになったのは、第2次大戦後のようです。

(「和菓子技法ー第7巻」主婦の友社刊 参照 )

  • 窓辺

    姫路菓子博2010で展示した作品。
    山帰来、秋桜、孔雀草を生けてあります。
    ※全てお菓子で出来ています。

  • 祝福

    姫路菓子祭り2012で展示した作品。
    橙色のバラとシダを生け、撫子色のバラを添えています。
    ※全てお菓子で出来ています。

  • やすらぎ

    姫路菓子祭り2013で展示した作品。
    ※全てお菓子で出来ています。

  • 谷間(たにあい)

    姫路菓子祭り2014で展示した作品。
    ※全てお菓子で出来ています。

  • 秋風

    姫路菓子祭り2015で展示した作品。
    細かな黄色の花びらと、大きな蕗の葉が特徴的な石蕗(ツワブキ)で秋らしさを表現しました。
    ※全てお菓子で出来ています。

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